鏡を拭いた直後はきれいでも、斜めから光が当たると筋が見えることがあります。原因は、汚れを広げた、洗剤が残った、布が汚れていた、白い水垢が固着している、のいずれかかもしれません。
最初から研磨剤や強い洗剤を使わず、鏡の仕様を確認し、弱い手入れから一段ずつ試します。くもり止めコートなど特殊表面は、一般的な鏡と手入れ方法が異なります。
先に要点
- 鏡の取扱説明書とコーティング有無を確認
- 乾いたほこりを柔らかい布で除く
- 水拭きは汚れを広げない面で行う
- 洗剤を使ったら水拭きで残さない
- 最後に乾いた清潔な布で端まで拭く
最初に鏡の種類を確認する
洗面鏡には、くもり止めコート、フィルム、裏面の防湿処理などが施されている場合があります。コーティング面へ研磨剤、メラミンフォーム、硬いスポンジを使うと、見え方が変わるおそれがあります。品番や説明書が分からなければ、メーカーへ確認します。
LIXILは、洗面化粧台の鏡について、柔らかい布やスポンジへ水または薄めた住宅用中性洗剤を付け、軽くこする方法を案内していますが、くもり止めコート付きは別の手入れを参照するよう示しています。洗面化粧台のお手入れ
筋の原因を見分ける
照明を消し、窓や一方向の光を斜めから当てると汚れの形が見えやすくなります。粉状ならほこり、指の形なら皮脂、布の動きに沿った線なら洗剤残りや汚れた布が疑われます。白い輪やうろこ状の付着は、水滴が乾いた跡の可能性があります。
端に広がる黒いしみは、鏡の裏面にある金属膜の腐食である場合があり、表面を強くこすっても取れません。LIXILも除去できない部分的な黒いしみは裏面の銀・銅メッキの腐食と案内しています。鏡の日常のお手入れ

基本の4ステップ
布を往復させ続けると、取った汚れを戻します。四つ折りにし、一面が汚れたら折り返します。鏡へ洗剤を直接大量に吹きかけると、縁や裏側へ流れるため避けます。
- 清潔で柔らかい乾いた布を軽く滑らせ、砂やほこりを除く。
- 別の布を水で濡らして固く絞り、上から下へ小さく区切って拭く。
- 皮脂が残る部分だけ、薄めた中性洗剤を布へ付けて拭く。
- 水拭きで洗剤を除き、新しい乾いた布で縁まで水分を取る。

白い水垢が残るとき
水垢の落とし方は鏡の表面仕様で異なります。酸性洗剤や研磨剤を自己判断で使うと、コート、金属枠、樹脂部品を傷めることがあります。まずメーカーが指定する方法と使用可能な洗剤を確認してください。
一度で落ちないときは、力を増やすのではなく中止します。賃貸設備や品番不明の鏡では、管理者またはメーカーへ相談した方が補修より負担が小さく済みます。
やってはいけない掃除
ひびや欠けがある鏡は使用を止め、交換を相談します。高い位置を掃除するときは、洗面台へ乗らず安定した足場を使ってください。
- コーティング不明の鏡へメラミンフォームを使う
- 硬いパッドや金属たわしでこする
- 洗剤を混ぜる、または連続してすすがず使う
- 鏡へ大量に噴霧し、縁へ液をためる
- ひび、欠け、黒い腐食を力で削る
筋を予防する日常ルーティン
洗顔や歯みがき後に水滴を柔らかい布で取るだけでも、白い付着が固まる前に手入れできます。鏡用の布を一枚決め、洗剤や柔軟剤が多く残らないよう洗濯し、完全に乾かして保管します。
週末に全面を拭くより、水が飛んだ部分だけ10秒で取る方が続きます。鏡下のカウンターも乾かし、縁へ水が残らない状態にします。
よくある質問
新聞紙で拭くとよい? 印刷インクや紙の硬さ、鏡のコートとの相性が分からないため、メーカーが推奨する柔らかい布を使います。
アルコールは使える? 鏡本体だけでなく、コート、接着部、樹脂枠の仕様によります。品番の説明書に使用可とある場合だけ、その濃度と方法へ従います。
まとめ
鏡の筋は、汚れの種類と布・洗剤の残りを分けて考えます。説明書を確認し、ほこり、水拭き、必要な部分だけ中性洗剤、すすぎ、乾燥の順で進めます。落ちない白い付着や黒いしみを力で削らず、表面仕様が分からない場合はメーカーへ確認してください。
